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2. ストロングロフトの“怪物”。

オールチタンアイアンを、軟鉄ボディで超える技術

  • 浜松のヤマハ天竜工場にある開発棟の一室。アイアンの開発責任者である、柴健一郎が待っていてくれた。彼は我々のためにヤマハ製飛び系アイアンの歴代モデルを用意してくれており、インタビューはいきなりそのクラブたちの説明を聞くことから始まった。
    「この『グランディス602』というモデルは、フェースに当時の高反発ドライバーにも採用していたβチタンを使い、ボディも鍛造の純チタンで作られています。高強度で軽い素材を使い、フェースの反発で初速をアップ。さらにフェースとボディ部の軽量化で得られたフリーウェイトをソールに集中させて、深・低重心を実現している。とても贅沢な素材を使って、アイアンの飛距離を生み出していた時代ですね」(柴)
    時は90年代の終わり。高反発ブームに乗って、アイアンにも未体験の飛距離性能が求められるようになった時期だった。“往年の飛距離をアイアンでも取り戻したい!”、そう願うシニアゴルファーのために、各社がこぞって飛び構造を極めたアイアンを発売した。ヤマハはオーソドックスなアイアンを生み出す一方で、オールチタンのぶっ飛びアイアンを発売していたのだ。「今は製造コストの観点から“オールチタン”などという発想はできないのですが(笑)鉄素材でそれと同じ、いやそれ以上の飛距離を獲得できないかとやってきたのが、ヤマハのアイアン開発の歴史なのです。実際に最新の『インプレスUD+2』のボディは、S45Cという一般的な鉄材料で当時以上の飛距離性能を出すことに成功しています」(柴)
  • 『グランディス602』は、超ストロングロフトと呼ばれるアイアンの先駆けだが、『インプレスUD+2』のロフトはそれよりもさらに2度立っている。それでも、ボールの打ち出し角度は高い!
    それが長年積み重ねてきた研究・技術の表れだ。
  • 柴 健一郎
    ヤマハ株式会社
    ゴルフHS事業推進部
    商品開発グループ
    アイアン担当

飛ぶだけではない。開発者が語る、アイアンの本分。

「我々がやってきたことは常に軽量化と耐久性の両立なのです。軟鉄のように強度が低い素材を使っても、ボディのフレームが破損しないこと。そして厚みが必要な部分といらないところの見極め。ヘッドの各部位から少しずつフリーウェイトを集めてきて、重さが必要な場所に再配分しているのです。それがなければ、超ストロングロフトのミドルアイアンは、ただのロングアイアンになってしまいます」(柴)改めて最新作『インプレスUD+2』のヘッドを見てみよう。ボディの内部は、複雑な形状でCNCミルドされている。これが重さの必要ない部分。
そして耐久性を確保しつつ、細く加工されたフレーム上部。そして特殊バネ鋼(SAE8655)で作られた薄肉L型フェース。これらから得られるフリーウェイトと独自のヘッド形状で、さらに深・低重心を実現しているのだ。

「ヤマハのぶっ飛びアイアンの歴史は、飛距離を求めるシニア世代の声に応えようとして始まっていますが、前作『インプレスRMXUD+2』はさらに若い世代にも広く受け入れられました。それはおそらく、グリーンに乗せたいと思う番手で、しっかりとそれが果たされているからだと思います。飛ぶだけではなくて狙えること、それがアイアンの本分だと思っています」(柴)前作が “+2(2番手アップ)”ならば、最新モデルは“+2・5”くらいと呼ぶべき飛距離性能がある。それでも柴は最後にアイアンの本分を語った。ここにこそ、『UD+2アイアン』の成功の秘密があるのだろうと思った。

原点は“飛距離を取り戻したい!”そう願うゴルファーのために。

2000年の製品カタログに、柴が見せてくれた『グランディス602』アイアンが掲載されていた。βチタンフェース&純チタンボディにすることで多くのフリーウェイトを獲得。約100gのタングステンウェイトをソールに圧入し、超低重心を実現した。チタンむき出しのヘッドはやや金色っぽく、それもありシニア向けモデルのイメージが強い。キャッチコピーは、“プラス2番手の飛び!”。これには「まったく変わってないですねぇ!」と、柴も苦笑い。

2. ストロングロフトの“怪物”。

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